2011/9/6 火曜日

『OpenOffice.orgユーザーのためのLibreOffice移行ガイド』

Filed under: その他, OpenOffice.org, LibreOffice — matsui mikihiko @ 17:19:23

出版部門のニュースリリースにも書いたように、次の2つの出版物を準備中です。

「逆引きマニュアル−Writer編」 著者:松宮哲
「逆引きマニュアル−Calc編」 著者:松井幹彦

まだ完成していないのですが、そこはWeb出版の柔軟性を活かして、出来上がった部分から順次公開しています。

また、緊急出版として、次の書籍の刊行を準備しています。こちらはもうすぐ完成する予定なので、完成版としての出版第1号は、こちらになる見通しです。

「OpenOffice.orgユーザーのためのLibreOffice移行ガイド」
著者:鎌滝雅久、あわしろいくや

この内容をご紹介しておきましょう。

==目次タイトル(案)==

■第1部 LibreOfficeリリースの経緯とそのプロジェクト

1. OOoの誕生と発展
2. LibOの派生
3. OOoとLibOの違いをプロジェクトなどの面から解説

■第2部 LibreOffice 3. 3との違い

【全般】

1. どのバージョンのLibreOfficeを利用すれば良いですか
2. LibreOfficeのサポート情報はどこで得られるますか
3. LibreOfficeの不具合・要望の報告先は?
4. ヘルプを見ようとするとインターネット上のWikiページが表示されます
5. OpenOffice. orgの拡張機能はLibreOfficeでも利用できますか
6. Oracle社の拡張機能は標準でインストール済みに
7. OpenOffice. orgのテンプレートはLibreOfficeでも利用できますか
8. Microsoft Office 2007/2010のファイル形式OOXMLの扱いについて
9. 「マクロの記録」機能がデフォルトの設定では利用できません
10. ステータスバーにドキュメントの変更アイコンが追加

【Writer】

1. 表紙ページの作成と管理を行えるツールが追加されました
2. Writerの表内の数値の扱いについて
3. ナビゲータのアウトラインの表示について

【Calc】

1. Delete、BackSpaceなどのショートカットキーの割り付けがExcelと同じに
2. 「選択リスト」機能のショートカットキーの割り付けがCtrl+Shift+Dに変更
3. 罫線に点線・破線が加わりました
4. 罫線の表示/非表示を切り替えるボタンがツールバーに追加
5. セル内の文字列の水平方向・垂直方向の均等割付ができるようになりました
6. シートを挿入できる「+」タブがシートタブの隣りに追加
7. 異なる 3 種類の数式の構文をサポート

【Impress/Draw】

1. SVG画像の扱いについて
2. PowerPoint 2007/2010のグラフについて

■第3部 LibreOffice 3. 4の新機能

【全般】

1. Ubuntuのユーザーインターフェイス「Unity」をサポート
2. フォントプレビューの国際化
3. 「http://」で始まる文字列などを「オートコレクト」機能の対象外に
4. 検索ツールバーがデフォルトで非表示に
5. Writer、Calc、Impressにおいて線のスタイルと幅を別々で設定可能に
6. グラフの色に追加が可能に
7. パスワード付きのドキュメントのパスワードの変更が可能に

【Writer】

1. 段組みの境界線と脚注の境界線について、色とスタイルが選べるようになりました
2. 番号付けでギリシャ文字が利用可能に
3. フォントレンダリングを安定化及び高速化

【Calc】

1. 「シートの移動またはコピー」ダイアログを改善
2. シートごとにオートフィルタの設定が可能に
3. 図形描画オブジェクトの位置とサイズの再現性を向上
4. 外部参照に関する不具合の改善とパフォーマンスの向上
5. シート内でのみ有効な名前付き範囲の定義が可能に
6. 1つのシートで複数の小計範囲を定義可能に
7. ExcelのOLEリンクをインポート可能に
8. 「データパイロット」の名称を「ピボットテーブル」に変更
9. 新しい「ピボットテーブル」ではフィールドの数が無制限に
10. 新しい「ピボットテーブル」では名前付き範囲も対象に

【Impress/Draw】

1. HTMLへのエクスポートはサムネール付き目次ページの作成が可能に

2011/9/4 日曜日

OpenOffice.org日本ユーザー会 出版部門

Filed under: その他, OpenOffice.org, LibreOffice — matsui mikihiko @ 9:38:32

2週間ほど間ですが、私がかかわっているOpenOffice.org日本ユーザー会の出版サイトがベータ公開となりました。その内容を少しずつ書いていきたいと思います。まず、サイトのアドレスです。

http://pub.oooug.jp/

そして、ベータ公開時のニュースリリースです。どのような目的で、どんなものを提供していくのかということが分かるでしょう。

『News Release』=============
報道関係者各位

2011年8月19日

特定非営利活動法人 OpenOffice.org日本ユーザー会

OpenOffice.org日本ユーザー会、「Web出版サイト」ベータ公開のお知らせ

「特定非営利活動法人 OpenOffice.org日本ユーザー会」(所在地:東京都千代田区、理事長:鎌滝雅久)は、8月19日からOpenOffice.orgとLibreOfficeに関する情報をWeb出版の形で提供いたします。

(サマリー)
「特定非営利活動法人 OpenOffice.org日本ユーザー会」(以下文章中は「OpenOffice.org日本ユーザー会」)は、8月19日からWeb出版のサイトをベータ公開し、「逆引きマニュアル−Calc編」および「逆引きマニュアル−Writer編」の2つの出版物の提供を開始します。Webサイトでの閲覧は無料、セクションや章単位でのダウンロードは100円〜300円の課金を予定しています。また、緊急出版として「OpenOffice.orgユーザーのためのLibreOffice移行ガイド」を近日中に刊行(同300円)する予定です。

■web出版事業の概要

● 出版ワーキンググループの目指すもの

この数年で、オフィス文書(ワープロ、表計算、プレゼンなど)を扱う環境は大きく変化しています。OpenOffice.orgやGoogle ドキュメントが登場したことで、Microsoft一社が独占していたオフィスソフトの状況は一転したといって良いでしょう。ユーザーは、複数の手段から選択し、また、使い分けることができるようになりました。
しかし、ソフトの解説書やテンプレート集などの周辺環境は、まだ大きな差があります。書店の棚は、依然としてMicrosoft Office一色です。これを少しでも改善することがOpenOffice.org日本ユーザー会出版ワーキンググループの使命だと考えています。
幸いなことに、電子出版の流れが大きくなってきています。これまでは、版元を通さなくては、まともな書籍は出版できませんでした。しかし、低価格で質の高い書籍を、(志さえあれば)誰でも出版できるという世界に変わりつつあります。OpenOffice.org日本ユーザー会の出版ワーキンググループは、その先駆けとしての役割を果たしていきたいと思います。

(1) どんな本を作っていったら良いか

いま求められているのは、OpenOffice.orgやその派生ソフトであるLibreOfficeの解説書です。OpenOffice.orgの解説書についてはすでに何冊か出版されていますが、簡単に導入手順を紹介するという入門書がほとんどです。一方ExcelをはじめとするMicrosoft Officeの解説書を見ると、様々な人に向けて、様々な角度から解説書が出版されています。マーケットが大きいので、分野を絞った出版物でも成り立つということでしょう。逆に言うと、OpenOffice.orgの場合には、最大のニーズに合わせても採算の見通しはきびしいことが予想されるので、総花的に機能を紹介するという以外の選択肢は選ぶことができないということだと思います。

そういった状況を打ち破るために、次のような書籍を提供していきたいと考えています。

1. オフィスソフトの入門者向きの解説書
2. すでにMicrosoft Officeを使っている人向けの解説書
3. 小学生、中学生向けの解説書
4. シニア向けの解説書
5. 商店主向けの解説書
6. 農業従事者向けの解説書
7. 小規模事業者(SOHO)向けの実用的な解説書
8. 基本機能は知っている人向けの専用機能別の解説書
9. 目的から機能の使い方を知る「逆引きマニュアル」
10. 全機能の使い方を網羅した完全マニュアル
11. マクロなどを活用して高度に利用するための上級者向け解説書
12. 開発に参加したい人のための解説書
13. 効率をアップさせるTips集
14. OpenOffice.orgのテンプレート集
1. 手紙やFAX、定型文作成のためのテンプレート
2. 長文作成、論文作成、書籍作成のためのテンプレート
3. 集計、分析、データマイニングなどのテンプレート
4. グラフ作成、図解、展示、発表のためのテンプレート
5. 給与計算、会計処理、販売管理など実務テンプレート

何人かの専門家の意見やユーザー会スタッフからの情報などを参考に、すでに現在発売されている書籍とのバランスなども考慮して検討した結果、出版ワーキンググループが最初に提供する書籍を、上記の「9.目的から機能の使い方を知る『逆引きマニュアル』」に決定しました。

「逆引きマニュアル−Writer編」 著者:松宮哲
「逆引きマニュアル−Calc編」 著者:松井幹彦

また、緊急出版として、次の書籍の刊行を準備しています。

「OpenOffice.orgユーザーのためのLibreOffice移行ガイド」
著者:鎌滝雅久、あわしろいくや

(2)Web出版(電子出版)について

良質なドキュメントを確保するためには、執筆者への分配率を高めることが必要だと考えています。そのためにも、「版元を使わない出版」として、インターネットを基盤にした新しいかたちの出版を目指します。
具体的には、PDF形式によるダウンロード提供とWebサイトでの無料閲覧を組み合わせておこないます。8月19日から、下記サイトにて、コンテンツの一部をベータ公開いたします。

http://pub.oooug.jp

(3)低価格(ゼロ円を含む)

WebサイトでのHTMLの閲覧は無料、セクション単位でのPDFダウンロードは100円、章単位でのPDFダウンロードは300円を予定しています。また、1冊単位でのPDFダウンロードは1000円となる予定です。

セクション単位や章単位でのダウンロードは、「グループ学習などの教材」や「とりあえずドキュメントを手元に残しておきたい」というような需要に応えるという面と、「投げ銭」として良質なドキュメントの提供に参加していただくという二面性をもたせることを狙っています。

オンライン決済システムとして「PayPal」を利用します。ダウンロードにあたって、会員登録などの手続きは必要ありません。PayPal口座を持っていれば、その場でダウンロードすることができます。また、PayPal口座を持っていない場合には、クレジットカードを使って支払うことが可能です。

※ なお、今後、既存の出版社と提携するという形で印刷物としての出版もおこなう可能性があります。また、数量がまとまれば、印刷と製本を外注するというパターンも検討しています。

(4) ライターや編集者の確保に向けて

版元を通さない直接販売を中心に出版活動をおこない、販売価格(ダウンロード課金)の70%を執筆者と編集者に還元します。

1冊1000円でダウンロードした場合の内訳

400円    執筆者
300円    編集者(ページレイアウト、HTML化などの作業、サイト管理など)
100円    ユーザー会の運営
100円    オープンソース活動支援
100円    決済コストなど

(5)作成する書籍のポリシー

最後に、出版ワーキンググループで作成する書籍のポリシー4項目を挙げておきます。最初からすべての目標を達成することはできないかもしれませんが、少しずつ目標に近づけていく所存です。

1. 素人が作った同人誌のようなものではなくて、‘きちんと編集されたしっかりした書籍’であること。
2. ページレイアウトの美しさよりも、読みやすさ、分かりやすさを重視する。コンテンツ優先。
3. 読者の利便を最優先とする。そのための冗長を許す。たとえば、テキストと画像の両建てで説明する。どちらかに限定せず、必要なら、画像で説明した内容を本文でも説明するという重複を許す。
( …… 一般の書籍と少し違い、Web出版なら可能)
4. 具体的な事例を取り上げる。題材は、きちんと作り込み、‘ためにする’説明は避ける。できれば、サンプルデータのダウンロードも可能とする。

出版ワーキンググループの活動に、ご注目、ご支援のほど、よろしくお願いします。

■この件についてのお問い合わせ

特定非営利活動法人 OpenOffice.org日本ユーザー会
出版ワーキンググループ 担当:松井幹彦
info-pub@oooug.jp

■「特定非営利活動法人 OpenOffice.org日本ユーザー会」について

【経歴】
2002年5月4日、有志により任意団体として設立、OpenOffice.org日本語版のリリースに協力。展示会やカンファレンスで研究発表や普及活動を行う。
2008年8月、法人化をめざしてユーザー会コミッティを組織。
2010年6月27日、設立総会。同年11月12日、認証完了。同年11月17日、法人登記。

【目的】
OpenOffice.org(オープンオフィスドットオルグ)やLibreOffice(リブレオフィス)などをはじめとするオープンソースオフィスソフトを対象に、ユーザー教育・サポート、国内外からの技術に関する情報の収集・提供、開発・利用者のコミュニティの支援等の事業を行い、その成果を社会に還元することによって、日本におけるデジタルデバイドの改善を促し公益の増進に寄与すること

※ 今回のお知らせ以外の活動については

Webサイト http://oooug.jp/
E-mail info@oooug.jp

※ このリリースのPDF版は以下のURLからダウンロードできます

http://oooug.jp/NewsRelease/20110819.pdf

以上

=============ここまで『News Release』

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