2011/1/26 水曜日

LibreOfficeは、OpenOffice.orgよりも対「Microsoft Office」互換性が向上

Filed under: 表計算, OpenOffice.org, Microsoft Office, Excel, LibreOffice — matsui mikihiko @ 11:22:29

OpenOffice.orgの新しい派生ソフトであるLibreOffice3.3.0がリリースされました。LibreOfficeは、OpenOffice.orgの主要メンバーが2010年9月28日に設立したThe Document Foundation(略称TDF)という新しい組織が開発した新ソフトです。
TDFは、設立時に、Oracleに対してOpenOffice.orgの商標を引き継がせてくれるように求めたのですが、Oracleは引き続きOpenOffice.orgの開発を継続することを発表しました(まもなく==本日中にも==、OpenOffice.org3.3.0がリリースされるものと思われます)。そういった経緯もあって、LibreOfficeの最初のバージョンは3.3.0から始まっています。

さて、そのLibreOfficeですが、機能のほとんどはOpenOffice.orgと同じです。アイコンなどの見た目が違うだけといって良いでしょう。「これまでのOpenOffice.orgよりも開発を加速する」というのがポリシーのようなので、今後は新しい機能が搭載されてくると思われます。筆者は、大いに期待しています。

ほとんど同じとはいえ、今回のバージョンでも何カ所か歓迎すべき機能の改善が加えられています。OpenOffice.orgよりも対Microsoft Office互換性が向上していることです。表計算ソフトのCalcに絞って、4点ほど紹介します。

(1) 範囲選択時に、開始位置のセルが「アクティブセルになる

OpenOffice.orgでは、最終位置のセルがアクティブになるので、Excelと同じ操作性を得るには、範囲選択後Enterキーを1回押してアクティブセルの位置を移動する必要がありました。

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【キャプション】
シート上をドラッグして範囲を選択したときのアクティブセルの位置がExcelと同じになっている。

(2) Deleteキーを押すと内容がクリアされる

Excelでは、Deleteキーを押すと書式を除いたデータがクリアされますが、OpenOffice.orgでは、Deleteキーを押すと「内容の削除」ダイアログが表示されました。Excelと同じ操作性を得るには、BackSpaceキーを押す必要があったのですが、LibreOfficeではBackSpaceキーとDeleteキーのキーアサインが交換されています。これで、Excelからの移行ユーザーも戸惑わなくなることでしょう。

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【キャプション】
OpenOffice.orgではDeleteキーを押すとこのダイアログが表示された。LibreOfficeではBackSpaceキーを押したときにこのダイアログが表示されるように変更されている。その結果、Deleteキーの操作はExcelと同じになった。

(3) 新しいシートを追加するタブ

Excel2007−2010には、シートタブの一番右側に「+」マークのタブがあり、ここをクリックすると新しいシートが追加されます。OpenOffice.orgでもシートタブの右側余白をダブルクリックして「シートの挿入」ダイアログを表示することができたのですが、手軽さの点で見劣りしていました。LibreOfficeでは「+」マークのタブが用意され、Excel2007−2010と同じ操作性になりました。

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【キャプション】
Excel2007−2010互換の「シートの追加」ボタンが用意されている。

(4) 「セルの結合と中央揃え」ボタン

Excelの「セルを結合して中央揃え」ボタンに相当するOpenOffice.orgの機能は「セルの結合」ボタンで、同じ処理をするにはさらに「中央揃え」ボタンを押す必要がありました。LibreOfficeでは、このボタンが「セルの結合と中央寄せ」に変更されているので、Excelと同じ処理が可能です。

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【キャプション】
OpenOffice.orgの「セルの結合」ボタンは、LibreOfficeでは「セルの結合と中央寄せ」ボタンに変更されている。Excelと同じ手順で処理ができるようになっている。

2010/1/4 月曜日

OpenOffice.orgユーザーのためのOffice Web Apps活用術

OpenOffice.orgユーザーのためのOffice Web Apps活用術

Microsoft Office 2010の発売に合わせて、Webブラウザで利用できるOfficeソフトが公開される予定です。無料のOfficeアプリケーションが、Microsoftからリリースされるというのは画期的なことです。これで、たぶん、時代がひとつ進んだということになるのでしょう。

現在、この「Office Web applications」(以下Office Web Apps)のテクニカルプレビュー版が公開されています(※)。OpenOffice.orgユーザーも、このOffice Web Appsを試してみることが可能です。もちろん、無料です。
もしかしたらMicrosoftの意図しないところかもしれませんが、実際に筆者が試した範囲ではMicrosoft Officeを持っていなくてもOKです。ライセンス上も問題なさそうです。以下に、その手順を解説します。

※ Office Web Appsには、提供形式が3種類あります。ここで紹介しているのは、Windows Live SkyDriveを使うバージョンです。Word、Excel、PowerPoint、OneNoteの4つのアプリケーションの提供が予定されていますが、現在のところ、ベータ版としてWord、Excel、PowerPointが公開され、そのうちのWordは表示機能のみで編集機能は使えません。

では、始めましょう。まず事前準備です。
OpenOffice.orgで「Microsoft Office 97/2000/XP」形式のドキュメントを作成しておきます。
画面01
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ここでは、「Calcで作成した表とグラフ」をMicrosoft Office形式で保存しています。
画面02
Image02.png
確認メッセージが表示されますので、「現在の書式を保持」をクリックします。
画面03
Image03.png
準備ができたら、SkyDriveにアクセスしましょう。
画面04
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「新規登録」ボタンをクリックします。
画面05
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登録には、メールアドレスが必要です。
※ 「新しくメールアドレスを作成する方はこちら」のリンクをクリックすると、新しいメールアドレス「***@live.jp」を作成することもできます。
画面06
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必要事項を入力して「同意する」ボタンをクリック。
画面07
Image07.png
SkyDriveの画面が表示されました。
画面08
Image08.png
(注意)うまくこの画面に到達しないときは、いったんブラウザでの作業を終わらせて、再度ブラウザを起動しWindows Live IDのサインインをやり直すとうまくいきます。
画面09 (再度サイン印するための画面)
Image09.png
さて、画面08で、マイドキュメントフォルダをクリックしてみましょう。
画面10
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「フォルダが空です。」と表示されます。
「ファイルを追加しませんか?」のリンクをクリックします。
画面11
Image11.png
「ファイルのアップロード」画面が表示されます。
画面12
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右側の「参照」ボタンでファイルを選択できます。
画面13
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あらかじめ作成してあるMicrosoft Officeファイル名を記入し、
「アップロード」ボタンをクリックします。
画面14
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Microsoft Officeファイルをアップすると、「テクニカルプレビュープログラム」への勧誘メッセージが表示されます。「プログラムに参加する」のリンクをクリックします。
画面15
Image15.png
サービス利用契約が表示されます。
「承認」をクリックします。
画面16
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テクニカルプレビュープログラムへの参加が完了し、フォルダの画面に戻ります。
よく見ると、先ほどの画面13と、表示されているメニューの内容が違います。
「新規作成」メニューが追加されています。
画面17
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クリックすると、Office Web AppsでMicrosoft Office2010ファイルが作成できるようになっていることが分かります。
画面18
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Excelワークブックを新規作成してみましょう。
画面19
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リボンインターフェイスのMicrosoft Office画面となります。
ここで使える機能の内容については、12月22日のブログを参照してください。
http://office-watching.com/blog/2009-12-22/52
なお、ここでの編集結果は、自動的に保存されます。
画面20
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画面上部のトピックパス(パンくずリスト)をクリックして画面を切り替えることができます。
画面21
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今度は、アップしたOpenOffice.orgで作成したファイルを見てみましょう。
画面22
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ほぼ、適切に再現されています。
上部に「編集」メニューが表示されています。
これをクリックしてみましょう。
画面23
Image23.png
下のようなメッセージが表示されます。メッセージに従って「複製保存」を利用してみましょう。
画面24
Image24.png
「ファイル」−「複製保存」コマンドを選択します。
画面25
Image25.png
この画面が表示されますから、そのまま「上書き保存」を選びます。
チックボックスをオンにしなければ、上書きされずに保存できます。
画面26
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新しくxlsxファイルが作成されています。これが複製保存されたファイルです。
画面27
Image27.png
このファイルは、Office Web Appsで編集することができます。
画面28
Image28.png

以上のように、もしもこのままの形で正式公開されれば、OpenOffice.orgユーザーにとっても価値あるツールとして利用できることでしょう。

2009/12/22 火曜日

Office Web Apps Excel の機能を総点検

5月のブログでは、Office Live Workspace が、次期 Microsoft Office 2010 のWebアプリケーション提供サイトになると予想しました。しかし、見事に外れて、Windows Live SkyDrive での提供でした。

(参照)「将来性あり?−−−OfficeLiveWorkspaceを試してみました」
http://office-watching.com/blog/2009-05-08/47

気を取り直して、Office Web Apps におけるExcelの機能を総点検してみました。
Beta版の段階なので、機能のチェック程度にとどめています。正式版がリリースされたら、GoogleDocs との比較をおこなう予定です。

クリックして拡大画面でご覧ください。
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